世界No.1×全国No.1 〜総長同士たちの恋〜
「うわぁわーん。酷いよぉー泣泣」
……。無視だ。無視だ。
「無視するのかー?ぉーい?まーみ?」
はぁー。ほんとうるさい。
父さん…イヤ、サル2号。
「サル2号黙れ。」
「「ぶっ」」
何故か兄と母が笑いを堪えてる。
イヤ、兄さんよ。貴方はサル1号だよ。
「サル2号なんて酷いなー。わーん」
40歳のじーさんがこんな事して情けない…。うんうん。
「真美。サル2号がいるなら1号も、もちろんいるわよね?」
「うん。」
「誰?」
「お兄ちゃん」
「ぶっぶっ」
何故か母は自分から聞いてきて笑ってるし。しかも、ぶっぶっ、ってまるでオ○ラみたいな笑い方しないでよ。(笑)
「それよりも、真美!制服可愛いわ♡」
「でしょー♡もー可愛いよね!これ」
「真美も可愛いのよ?」
「お世辞ありがと!ニコ」
「「「ドキっ 《無自覚ですね。可愛い》」」」
何であの三人顔赤いのー?今時風邪?
まぁーいっか。
あ、時間。
「お兄ちゃんー!速く行こうー!」
「お、おぅ!」
「さすが天然よね…。」
「あぁ。」
「あの子本気で笑ってくれる時が有るかしら…。いつも作り笑い。」
「大丈夫だ。真美ならちゃんと変われる。俺たちが信じよう。」
「えぇ。そうね…」
二人が出て行った後、母と父がこんな事を言ってるなんて知らなかった……。