見つめられない
「ごめーん!まったせたー!」

待っている愛美に声を掛けて、
私たちは良く行く近所の居酒屋にいった。


ーーーーー


「で?」

朝の一連の流れを話すと開口一番の愛美の言葉がこれ。

「で??」
逆にこっちが聞き返してしまった。

「だからさー
歩は青木さんの言葉にショック受けて、
諦めないとっていってましたね?

んで?今日ので結局諦めつかないってことでしょ?」

まぁ、ずっと諦めついてなかったしね、と付け足して。

「ぐ…」


図星過ぎて返す言葉もありません…。


「というか、そこよりもさ、
今後の通勤どうすんの?

またあったりしたら困るじゃん。」

「そうなんだよね。
時間ずらすか…。」

女性専用車両なんてないし…。

青木さんはもう見れなくなるってことだよね…。
< 22 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop