見つめられない
「…ならよかった。

この間もいったけど、

迷惑じゃないよ。先輩をもっと頼りなさい。

女の子なんだから。

電車であんなことあったら不安にみんななるでしょ?」

…あぁ。なんでこの人はあたしが欲しい言葉をくれるんだ。

不安な自分を隠すために

気を張って電車を待っていたのに。


泣きそうになったけど、大きく深呼吸をして自分を落ち着かせた。

「よろしくお願いします。」

自然に、笑顔で相手に…青木さんに伝えられた気がする。
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