出会って1秒出逢いは1年
“ちとせside”
翌日…
「ちとせー」
「楓ちゃん。茉奈夏ちゃん。おはよー」
「「昨日千種くんと帰ったんだって!?」」
声を揃えて言う二人に圧倒されながら、
「え、うん。でも、どうして?」
「それでどうした?」
「どうしたって?」
「お店から出たあと!!」
「家まで送ってもらったよ?」
「それで?」
「え?それだけ」
「「なんだー…」」
「だから言ったじゃん!!楓は心配しすぎ」
「だって普通そう思うじゃん」
「二人ともどうしたの?」
「何でもないよ、ただ楓が母親ってか父親並みに心配性ってだけ」
「うん…?」
「ま、まあちとせは気にしなくていいの!!」
強引に話を変えた楓ちゃんを不思議に思ったから、すっかり昨日の事は忘れていた。
着信に千種の名前が表示されるまでは…