出会って1秒出逢いは1年



「あ?」

「♪♪~」

鼻歌を歌っている大和を見て……さっきの言葉に違和感の正体を考える。


「大和。6人って言ったよな?」

「言ったよ~」

「あと一人の男って誰だよ」

そう、4人ならまだしも6人となると確実に1人あまりが出る。


「言ってなかったっけ?伊月呼んだって」

「…伊月?あいつが合コン出るのかよ?」


伊月もまた、大和と同じく大学時代の同期生。が、大和とは正反対で大の女嫌い。



「来るだろ!!酒奢るっつったし~」

「伊月に奢ったら金無くなるぞ…」

なおかつ、ざる。


「店で待ち合わせ言ったからいるかな~」

「絶対来てないぞ伊月は」

「んだよね~千種~電話しろよ」

「何で俺が」

「お前のお願いなら聞くだろ?」

「いや、別に来なくても俺は困んないし」

「まあ…千種が女子に囲まれるだけだしね」

「は?」

「んー」


自分の言ったことを大して気にもせず…というより寧ろほぼ無意識の言葉だったらしい。

俺の不機嫌な理由がわからないらしく首を捻った。



「お前な…」


俺が文句を言おうと口を開いた




が…





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