出会って1秒出逢いは1年
「きゃはは~大和くぅーんウケるわ~」
楓ちゃんも茉奈夏ちゃんもお酒が入りすぎて完全に酔っぱらいと化していた。
「はぁ…大和お前飲み過ぎ」
「楓ちゃんも茉奈夏ちゃんもそろそろ終わりにしなよ~」
私と千種は酔った3人からグラスを取り上げる。そしてその3人はいつの間にかテーブルに突っ伏して寝てしまっていた。
「千種さん。どうしますか?」
「……」
「あのー?」
「名前」
「え!?」
「なーまーえ」
「あ、呼び捨てで?」
「…」
視線だけでそうだと言っている。
威圧感がある。
「えっと…千種?」
「…」
名前を呼んだのに反応せず千種は
目を細めてこっちを見た。
「あの…?」
「いつまで敬語使う気?」
「ふぇ!?」
今度は敬語!?
「でも、年上ですし…」
「はあー…」
「…?」
「呼び捨てで呼んでるのに今さら敬語使えないとか矛盾してない?」
そういわれてみると……
確かに。
「そういうこと。分かった?」
「う、うん。」
ふっ、と千種は口角を上げて綺麗な笑みを浮かべた。