ワールズエンド×××
始まりは0
目が覚めると、今度は見覚えのある天井。
汚れの無い純粋無垢の様な真っ白い天井。
綺麗すぎて、少し眩しいぐらいだ。
そして、先ほどは居なかった見覚えの無い女の子。
くすみの無い綺麗なエメラルドグリーンの瞳を煌めかせながらこっちを至近距離で覗きこんで見てく見知らぬ女の子。
いきなりあらわれ、何を考えているのか、ズイっと、顔を寄せてきて……ほぼお互いの唇が触れそうな3cm程の近さまで顔を近寄らせん少女に俺は[ぎょっと!]驚いてしまい……頭は混乱状態に。
情けない気もするが、どもりながら少女に問いかけた。
「え…ぇ??…君は…」
「あ!やっと、目を覚ましたんですね!!」
歓喜に似た声で少女は俺の質問を遮り、にっこりと微笑みながら、フカフカのベッドに登ってきて、仰向けに寝ていた俺の上に跨り首元に抱きついてきた。
く……苦しい……
見た感じ13代〜15歳ぐらいの少女だったのだが……いきなり首に抱きつかれた事と、顔にかかる絹の様な柔らかな髪と、息苦しさで、俺の心臓はドキドキと五月蝿いぐらいに高鳴り出した。
少女に上から降りてもらおうと抗議しようとした瞬間。
「良かった……」
俺の耳元付近で少女は安心を取り戻した弱々しい音を口から零れさせた。
そんな声で囁かれると……重いも苦しいも耐えるしか無いよね。
耐え抜いた30分後、少女はやっと俺の首から腕をほどき、手を差し出してくれて、起き上がらせてくれたのだが……
相変わらず、上に乗っかったままだった。
何故俺はこの子にこんなにも好かれているのだろうか ?
「改めましてこんにちは!!私ヴェール フォーウルと言います『フゥ』と呼んで下さいね。 あなたのお名前は?」
名前…… 名前は……
「ハクロ、苗字は……わからないんだ……」
「……そうですか…では『ハクロ様』とお呼びしてよろしいでしょうか?」
別に不備は無いし、寧ろ【忘れてはいけない言葉】なので、そう呼んでもらえた方が好都合。
「あぁ、良いよ、でも[様]は……呼び捨てで良いよ」
「…… 呼び捨ての方が言いにくいです…ダメですか?」
フゥは俺の上に乗っているため、先ほどよりも目線が重なってしまう。
それに加えて、少女は大胆にも俺の胸辺りに右手をそっと当て、左手はベットの方に手をつき、バランスを取りながら、また顔を近づけてくる
次は5cm
何故かわからないけど… …
さっきから、この子が顔を近づかせてくる度、俺の顔が熱を帯びた様に、赤くなって行ってしまうんだ……
そして、大きな目に埋め込まれている力強いエメラルドグリーンの瞳で真っ直ぐ視線を絡ませてくる。
少女から目を離すこたができない。
降参です。良いですよ。
「もう、ハクロ様で良いよ。負けました」
俺の返答に、本当ですか!?と嬉しそうなフゥ
「では、決まりですね!!ハクロ様、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしく」
俺の空っぽだった頭に、はじめて少しだけ重みが加わりました。
出だしは……1
汚れの無い純粋無垢の様な真っ白い天井。
綺麗すぎて、少し眩しいぐらいだ。
そして、先ほどは居なかった見覚えの無い女の子。
くすみの無い綺麗なエメラルドグリーンの瞳を煌めかせながらこっちを至近距離で覗きこんで見てく見知らぬ女の子。
いきなりあらわれ、何を考えているのか、ズイっと、顔を寄せてきて……ほぼお互いの唇が触れそうな3cm程の近さまで顔を近寄らせん少女に俺は[ぎょっと!]驚いてしまい……頭は混乱状態に。
情けない気もするが、どもりながら少女に問いかけた。
「え…ぇ??…君は…」
「あ!やっと、目を覚ましたんですね!!」
歓喜に似た声で少女は俺の質問を遮り、にっこりと微笑みながら、フカフカのベッドに登ってきて、仰向けに寝ていた俺の上に跨り首元に抱きついてきた。
く……苦しい……
見た感じ13代〜15歳ぐらいの少女だったのだが……いきなり首に抱きつかれた事と、顔にかかる絹の様な柔らかな髪と、息苦しさで、俺の心臓はドキドキと五月蝿いぐらいに高鳴り出した。
少女に上から降りてもらおうと抗議しようとした瞬間。
「良かった……」
俺の耳元付近で少女は安心を取り戻した弱々しい音を口から零れさせた。
そんな声で囁かれると……重いも苦しいも耐えるしか無いよね。
耐え抜いた30分後、少女はやっと俺の首から腕をほどき、手を差し出してくれて、起き上がらせてくれたのだが……
相変わらず、上に乗っかったままだった。
何故俺はこの子にこんなにも好かれているのだろうか ?
「改めましてこんにちは!!私ヴェール フォーウルと言います『フゥ』と呼んで下さいね。 あなたのお名前は?」
名前…… 名前は……
「ハクロ、苗字は……わからないんだ……」
「……そうですか…では『ハクロ様』とお呼びしてよろしいでしょうか?」
別に不備は無いし、寧ろ【忘れてはいけない言葉】なので、そう呼んでもらえた方が好都合。
「あぁ、良いよ、でも[様]は……呼び捨てで良いよ」
「…… 呼び捨ての方が言いにくいです…ダメですか?」
フゥは俺の上に乗っているため、先ほどよりも目線が重なってしまう。
それに加えて、少女は大胆にも俺の胸辺りに右手をそっと当て、左手はベットの方に手をつき、バランスを取りながら、また顔を近づけてくる
次は5cm
何故かわからないけど… …
さっきから、この子が顔を近づかせてくる度、俺の顔が熱を帯びた様に、赤くなって行ってしまうんだ……
そして、大きな目に埋め込まれている力強いエメラルドグリーンの瞳で真っ直ぐ視線を絡ませてくる。
少女から目を離すこたができない。
降参です。良いですよ。
「もう、ハクロ様で良いよ。負けました」
俺の返答に、本当ですか!?と嬉しそうなフゥ
「では、決まりですね!!ハクロ様、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしく」
俺の空っぽだった頭に、はじめて少しだけ重みが加わりました。
出だしは……1