姫 ~なくてはならないもの~





「みんな席に着け―」
「ほら、さつき。先生来たよ」
「んーっ……。もうちょっと寝たい……」













 後ろの席のユイに椅子を蹴られて飛び起きる。



 先生男の先生かあ、まあ先生に興味はないけどね。






 先生はプリントを数枚配布して











「今日はもう帰って良し。自己紹介とかお前ら各自でやれ。
 明日は学級委員決めるから考えとけよー。じゃ、解散」










 適当な先生だなー。



 てか私先生の名前すら知らないんですけど。



 良いのかそんなんで。









 なんて思いつつ、周りのクラスメイトと同じく私も帰る準備をする。




 ユイはクラスメイトと喋っていたから、一人教室を後にした。





< 12 / 63 >

この作品をシェア

pagetop