姫 ~なくてはならないもの~
「あー私も私も」
「学級委員長じゃ生徒会入れないもんねーっ」
私を最初に推薦した女の前後の席の女が便乗して騒ぐ。
……そういえば姫は生徒会に入るって言ってたっけ。
もし、学級委員長になれば生徒会に入らなくて済む=姫とやらにならずに済む?!
このままじゃ私言える気もしないし。
ええい、どうとでもなれ!!
「はいはい!!先生、私やります!!」
「え、さつき良いの??」
「うん!ユイも一緒にやろうよ!」
後ろを向いてユイの手をがっちりつかむ。
ユイは困った顔をした後に、ため息をついて了承してくれた。
……やった!!