姫 ~なくてはならないもの~
「ごめん、新以外の人は明日の昼休み来てくれないかな?」
相沢さんが、1年生の男子に申し訳なさそうに声をかける。
男子は、笑顔で了承して帰って行った。
それだけ信頼されてるってことなのかな……。
「で。どういうこと?」
みんなが出て行ってまず声をかけてきたのは
相沢さんでも、なっちゃんでも、桐生一輝でもない、ふわふわのクリーム色のヘアーの人。
今まで静かだったクリーム色の彼は、立ち上がり冷たく言い放つ。
だけど、ここでひるんじゃ駄目だ。