姫 ~なくてはならないもの~






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 教室に戻ろうとしたところを相沢さんに止められた私と


 その他生徒会役員で生徒会室に戻る。





 なれた雰囲気でみんなそれぞれの席に座る。



 私も前座ったなっちゃんの隣に腰をおろした。



 私の丁度目の前の席に座る鈴森さんと目があったけど、すぐに逸らされてしまった。








「あ~、だりぃ。集会とかめんどくせーから開くんじゃねーよ」








 周りの人の容姿が整っているせいか緊張している私とは裏腹に、大野新はもう


 この部屋に馴染んだようで大声でさっきの集会の文句を言っている。








「さつきちゃん、もっと楽にしていいよ」

「あ、ありがとうございます!」








 私の横、というか斜め前?の席に座る相沢さんが笑って私にそう言ってくれる。










「とりあえず、皆集まったし、自己紹介でもしとこうか?」






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