姫 ~なくてはならないもの~
Ⅱ
私の努力不足です
それから1週間くらい。
あの自己紹介以降、1度も生徒会室には行っていない。
私は平穏な日々を送っていた。
……ある一点を除いては。
「またか……」
げた箱を開けると数え切れないほど入っている紙くず。
そのほとんどは『姫をやめろ』とか『生徒会に近づくな』とか。
最初の方は心も少し痛んだけれど、
もうほとんどは読まずにゴミ箱に捨てている。
「引き受けた以上、しょうがないよね」
なんて自分に言い聞かせる。
呼び出されないだけましだって思うしかない。
だけど、そんな考えは儚く壊されてしまった。