ねこにごはん【完】
タコさんウインナーを口に運ぶ途中、隣に座る菊地原くんが私に視線を送ってきていることに気付かされた。
好き嫌いとか把握できてないから食べれないものがあったらどうしようかと思ったけど、まさか全部アウトだったとか?
いくらなんでもそれはないか。
深読みしても仕方がない。私はそのままあまり気にせず食事を進めていたけど、彼が一向にお弁当に手を付ける様子がないことには流石に黙っていられなくなって、どうしたのかと訊ねれば、
「箸ないんだけどぉ」
調理することばかりに夢中になって、それを食べるための道具の存在をすっかり忘れていたのだ。
やだ、私ったら初っ端からマヌケアピールする形になってしまったじゃないか。
「ごめんねっ、すっかり忘れてた」
私は慌てて頭を下げた。
しかし困った。今箸は一膳しかないし、購買で割り箸をもらって来た方が良いかな。
私が困惑していると、つんつんと肩を突いてきた菊地原くんが、大きく口を開けてこちらを見ていた。
好き嫌いとか把握できてないから食べれないものがあったらどうしようかと思ったけど、まさか全部アウトだったとか?
いくらなんでもそれはないか。
深読みしても仕方がない。私はそのままあまり気にせず食事を進めていたけど、彼が一向にお弁当に手を付ける様子がないことには流石に黙っていられなくなって、どうしたのかと訊ねれば、
「箸ないんだけどぉ」
調理することばかりに夢中になって、それを食べるための道具の存在をすっかり忘れていたのだ。
やだ、私ったら初っ端からマヌケアピールする形になってしまったじゃないか。
「ごめんねっ、すっかり忘れてた」
私は慌てて頭を下げた。
しかし困った。今箸は一膳しかないし、購買で割り箸をもらって来た方が良いかな。
私が困惑していると、つんつんと肩を突いてきた菊地原くんが、大きく口を開けてこちらを見ていた。