ねこにごはん【完】
「料理上手くなったよねぇ」
「そう?」
「ウインナー焦がさなくなったじゃん」
「あはは、最初は慣れてなかったからなぁ」
「福松はきっと良いお嫁さんになれるよ~」
菊地原くんは幼い子供のように口の周りにご飯粒をつけたまま笑う。
パンを好んで食べていたせいかあまり箸を使うのが得意じゃないらしく、ご飯を与えるといつもこの様になるのだ。
私が口元を指差して教えてあげれば、少しだけ照れ臭そうにはにかむ菊地原くんを拝むことができて、それがまた良い目薬になるんだよね。
「ごちそうさまでした〜。はぁ〜、お腹いっぱいになったら眠たくなってきちゃったぁ」
蓋を閉じたお弁当箱を私に返してきた菊地原くんは、上半身をこちらに傾けてきたかと思いきや、そのまま私の膝の上に頭を預けた。
所謂膝枕をしてあげている状態になる。
菊地原くんの髪の毛が膝に当たって、少しだけくすぐったい。
「そう?」
「ウインナー焦がさなくなったじゃん」
「あはは、最初は慣れてなかったからなぁ」
「福松はきっと良いお嫁さんになれるよ~」
菊地原くんは幼い子供のように口の周りにご飯粒をつけたまま笑う。
パンを好んで食べていたせいかあまり箸を使うのが得意じゃないらしく、ご飯を与えるといつもこの様になるのだ。
私が口元を指差して教えてあげれば、少しだけ照れ臭そうにはにかむ菊地原くんを拝むことができて、それがまた良い目薬になるんだよね。
「ごちそうさまでした〜。はぁ〜、お腹いっぱいになったら眠たくなってきちゃったぁ」
蓋を閉じたお弁当箱を私に返してきた菊地原くんは、上半身をこちらに傾けてきたかと思いきや、そのまま私の膝の上に頭を預けた。
所謂膝枕をしてあげている状態になる。
菊地原くんの髪の毛が膝に当たって、少しだけくすぐったい。