ねこにごはん【完】
*
二つのお弁当を手に廊下を歩いていたら、ちょうど反対側から菊地原くんがやってきた。
なぜかジャージ姿だったのでそれに関して問えば、朝のにわか雨にやられてしまったとのこと。
私はその時間もう学校についていたから平気だったのだ。
最近寒くなってきたし、風邪とかひかなきゃいいけど。
それにしてもジャージ姿も可愛いなぁ。
普段はブレザーかサッカーのユニフォームばかり見てるから、別なクラスである身としては中々拝めない貴重な格好かもしれない。
制服のカーディガンもぶかぶかで袖が余っていたけど、ジャージもゆったりと余裕のある着こなしをしていて、少し引き摺っている裾を踏みつけて転ばないか心配になった。
よく見たら上履きも踵を踏み潰してスリッパ状態だし。
「菊地原くん、危ないからちゃんと靴履かなきゃ駄目だよ」
「はぁ~い」
注意を促したら素直に言うことを聞いてくれた。
うんうん、お利口さんだね。
二つのお弁当を手に廊下を歩いていたら、ちょうど反対側から菊地原くんがやってきた。
なぜかジャージ姿だったのでそれに関して問えば、朝のにわか雨にやられてしまったとのこと。
私はその時間もう学校についていたから平気だったのだ。
最近寒くなってきたし、風邪とかひかなきゃいいけど。
それにしてもジャージ姿も可愛いなぁ。
普段はブレザーかサッカーのユニフォームばかり見てるから、別なクラスである身としては中々拝めない貴重な格好かもしれない。
制服のカーディガンもぶかぶかで袖が余っていたけど、ジャージもゆったりと余裕のある着こなしをしていて、少し引き摺っている裾を踏みつけて転ばないか心配になった。
よく見たら上履きも踵を踏み潰してスリッパ状態だし。
「菊地原くん、危ないからちゃんと靴履かなきゃ駄目だよ」
「はぁ~い」
注意を促したら素直に言うことを聞いてくれた。
うんうん、お利口さんだね。