ねこにごはん【完】
*
友人と共に教室でお弁当を食べる日々が戻ってきてから二週間が経過した。
菊地原くんとはあれっきりコンタクトを交わしていない。
完全に関わる前に逆戻り……いや、それ以上にマイナスの関係になってしまっていた。
私自身も菊地原くんを観察する機会が減ったのだ。
それは菊地原くんが他の人と楽しそうにしているのを見ていると心が痛む、自分なりの逃げでもあった。
あの感情を理解してからというもの、以前のように猫を愛でる感覚が鈍っていった。
一人の男の子として菊地原くんを意識している今の私にとって、他の女の子と笑い合う彼の姿を見せつけられるというのは、こちらの嫉妬心を煽るには十分だ。
かといって負けじとそこに割りこんでいく度胸もなければ権利もない。
こんなことになったのは私の軽率な行動が原因なのだから。
今更ながらどうして連絡先を交換していなかったのかと、過去の自分を悔やんだ。
仮に知っていたとしてもこの状況ならそれも使わずに終わったのだろうけど。
友人と共に教室でお弁当を食べる日々が戻ってきてから二週間が経過した。
菊地原くんとはあれっきりコンタクトを交わしていない。
完全に関わる前に逆戻り……いや、それ以上にマイナスの関係になってしまっていた。
私自身も菊地原くんを観察する機会が減ったのだ。
それは菊地原くんが他の人と楽しそうにしているのを見ていると心が痛む、自分なりの逃げでもあった。
あの感情を理解してからというもの、以前のように猫を愛でる感覚が鈍っていった。
一人の男の子として菊地原くんを意識している今の私にとって、他の女の子と笑い合う彼の姿を見せつけられるというのは、こちらの嫉妬心を煽るには十分だ。
かといって負けじとそこに割りこんでいく度胸もなければ権利もない。
こんなことになったのは私の軽率な行動が原因なのだから。
今更ながらどうして連絡先を交換していなかったのかと、過去の自分を悔やんだ。
仮に知っていたとしてもこの状況ならそれも使わずに終わったのだろうけど。