白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
悲しい雪
柊とのことは、ハルにもマキにも話をした。
今まであたしのことを心配してくれた、大切な友達だから。
柊の気持ちを聞いて、自分の恋心は封印すると……。
柊のことをただの友達だと思えるように、ふたりとも協力してほしいと……。
あたしも、柊ともう以前のような関係には戻れないって知ったからって、彼をあからさまに避けるようなことはしないって心に誓った。
柊は、昔からの友達。
そう思うようにしたら、学校で柊に会っても案外普通に接することができた。
柊も、あたしを避けるようなことをする人じゃない。
友達、友達、友達……。
柊と話をする度に、いつの間にかそうやって自分にブレーキをかけるようになっていった……。