白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
まだ、柊のことが好き……?
……わからない。
わからないけど、当分、会いたくない。
顔も見たくない。
声だって聞きたくない。
ここまで思ってしまうってことは、もう、好きじゃないってことなのかな……。
あたし、もう柊のこと嫌いなの……?
ねぇ。
誰か教えてよ。
「ごめん、意地悪な質問して……」
ハルが悲しく微笑んだ。
俯く目元が、陰になって表情がよく見えない。
だけど、声が少し、涙で詰まっているように感じた。
「ごめん、忘れて?」
「……ハル」
ハルがグッと唇を噛んだ。
「だけど……」
ハルはそこで言葉を区切ると、奥歯を噛み締めながらあたしを見た。
瞳が潤んでいる。