白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
ウジウジ悩むのは、あたしの特技だ。
雪もどんどん降り積もり、3月……。
3年生は卒業し、あたし達在校生は修了式を待つだけとなった。
こんなに時間が過ぎても、あたしは未だに、立ち止まったまま。
マキがどんなに心配してくれても、行動を起こせるだけの気力が、あたしにはなかったんだ……。
自然とハルのことも避けるようになり、殆ど会話しなくなった。
というか、できなくなった。
目を合わせたら、ハルがあたしに返事を聞いてきそうで。
もう答えはわかってるんだから、聞くまでもないでしょ?
返事を聞かれてまたあたしがフッたら、ハルは傷つくだけじゃん。
あたし、ハルが辛そうな表情するのは見たくないんだよ。
一度、『ごめん』と伝えてる。
それ以上の返事は、できないよ、ハル。
わかってよ……。