白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
『マジで? いいの? 付き合ってくれるの?』
また顔全体に笑顔を咲かせた古賀くんは、あたしが頷くと大きくガッツポーズをしてあたしの両手を掴んできた。
あたしの心臓の動きが速いから、きっと手からその速さが伝わってるはずだ。
恥ずかしい……。
『ありがとう! ずっとずっと一緒にいよう! 大切にする! 俺達、今からカレカノだ!』
あまりにも古賀くんが大声で言うから、あたしは周りの目が気になった。
田舎道で人通りが少ないと言っても、今は下校時間だ。
何人か、冷やかすような目でこっちを見ながら、あたし達の横を通って行く。
恥ずかしすぎて、あたしの顔はきっと真っ赤。
『やっと想いが通じた! ずっと好きだったんだ! 廊下ですれ違う度に俺が見てたの、全然気づかなかったでしょ?』
『え!? 見てたの!?』
あたしは目を丸くして素っ頓狂な声を出す。
『可愛いなぁ、話しかけてみようかなぁって。だけど、迷惑がられると思って、出来なかった』