白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
沖田 マキ。
叶 ハル。
篠原 雪羽。
5組に、3人の名前を発見した。
一瞬時が止まったかのようにみんなで目を丸くして顔を見合い、そして、「わぁぁぁぁ!!」と叫んで飛び跳ねる。
あたしは嬉しさのあまりマキに抱きついて飛び跳ねた。
「また同じクラスだよ!! マキ!!」
「2年で同じってことは、3年まで一緒じゃん!!このまま3年まで突っ走れ~!!」
「イエェェェイ!!」
あたし達の通う雲鐘(ウンショウ)高校は、2,3年が同じクラスのままなのでこのクラス発表が少し怖かったけど、3人が同じクラスだとわかって一安心だ。
「ま、良いのか悪いのかわからないけど、卒業までよろしくっつーことで、はい、握手」
ハルが手を差し出してきたので、あたしはマキと抱き合いながらハルの手を見下ろす。
「まぁ、またふたりのコントのようなやり取りが見られるから、あたしにとってはよかったんだけどね~」
あたしから離れたマキが、ハルと握手をする。