LOVEPAIN
「じゃあ、さっさと荷物取ってこいよ。
一人じゃ持てないなら
手伝ってやるから」
成瀬はスマートフォンをスーツのズボンのポケットに入れると、
両手を空けて手伝うと
素振りでも伝えてくる
「あっ、はい」
私はスカートのポケットから家の鍵を取り出すが、
最近は家の鍵を掛ける習慣が無かったのを
思い出した
それは、最近は殆ど
父親が家に居たから
働かず一日中家に居て、
寝て、テレビを観ているだけで何もしない
本当に、ろくでもない