LOVEPAIN

「嘘が嫌いだから」


成瀬のその言葉に、
旦那さんも何か言葉を返そうと口を開いたが、

また殴られるのを怖れてか、

何も言わない


奥さんはそんな旦那さんを介抱するように、

かがみ込んだ




「もし、俺がこいつの家族や恋人でも、

俺には関係ないとか言えるのかよ?」


成瀬はそっと、
私の肩を抱いた




「それは…」


旦那さんはそんな私と成瀬を
どう言った関係なのかと、

窺う様に見ている




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