LOVEPAIN
「ああ。
この野暮ったいぼさぼさな眉毛を手入れしてやって。
全体的にあんまり色載せないで、
目を強調させて……。
口も、少し色付くくらいで」
成瀬は真剣に私の顔を見ているから
私は何も言えないが、
眉毛を貶された事に少し落ち込んでしまう
上手く手入れ出来なくて、
ずっとそのままな
私の眉毛
「じゃあ広子ちゃん。
私が可愛くしてあげるわね」
そう笑う実樹子さんのその言葉は魔法の言葉みたいで、
期待に胸が高鳴った