LOVEPAIN

「いや。
それっていつの時代だよ?」


成瀬は私のそんな質問など、笑い飛ばす




「でも、今実際に……」



私がそうなってる訳で……




「昔はそんな事も有ったかもしれないけど。

他にも、ドラマに出してやる、って道行く女の子をスカウトして、
現場行ったらAVだったとか?」



それは悪質だなぁ……




「でも、今は人材が溢れている。
自らAVに出たいって女の子は沢山居るから。

うちもネットでAV女優の募集掛けてるけど、
凄い応募数。

だから、その応募して来たうち取れるのは、
選ばれたほんの一握りになってしまうけど。

今は何処も不景気で、
女が裸になる敷居が低いんだろうな」



「本当ですか?

本当にそんなに応募が有るんですか?

それに、本当に一握りの人しか採用しないんですか?」



なんかそれって怪しい……


そう言って、私を騙しているんじゃないのだろうか?



AV女優は簡単に誰でもなれるもんじゃないって植え付けて、

私は特別なのだと


そうしておだてる事によって、

私を円滑に操ろうとしているんじゃ……



だって、そちらの方面は仕事が沢山有るんじゃないのかな?


AVなんてそこら中に溢れている、

と思う


それに、出たいって女の子が増えれば、

その世界もさらに賑わうんじゃないだろうか?




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