LOVEPAIN

すっと、成瀬は一眼レフを下ろと、
言葉なく、じっとその両目で見つめてくる




「どうしました?」



どうしたのだろう?




「いや。
シャッターを押す度、
ファインダーから見るお前は光る。

こうやって普通に見るお前はただの少女なのに。

AVが、って訳じゃなく、
こうやって誰かに見られるのがお前の天職なのかもな?」


その成瀬の言葉の意味をゆっくりと頭の中で考えると、

これは、彼にとって最上級の賛美なのかもしれない、と思った




「あ、ありがとうございます」


私は天にも昇るくらいに嬉しくて、

本当に舞い上がってしまう



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