LOVEPAIN
「ないんですか?
なんでないんですか?」
少し、むきになっているのが自分でも分かってしまう
「なんで?って。
ないもんはないだけだし。
自分で会社やってて、
他の奴らよりもそう言った責任感も強い訳だから、
バレなきゃいい、とかは俺の中ではあり得ないし。
だから、俺はこの先も
絶対に、ない」
そう言って少し呆れたように笑われて、
胸に少し痛みを感じる
「――そうですか」
「俺、もし好きになった女が人前で裸になって、
他の男のものをくわえてたり、
ヤられて喘いでる姿みたら、
耐えられない」
そう言って私を見る成瀬の目は、
だからお前なんか好きになる事はない、って言っているみたいで、
どこか私を突き放したように、冷たい