LOVEPAIN
「俺、洗剤とか頼み忘れてたけど、
篤の奴、出来るな」
その扉を閉めると、
成瀬は部屋の奥へと歩いて行く
部屋の真ん中にはガラスのローテーブルが有り、
その前には大きなシルバーのシェルフが有る
そのシェルフの丁度真ん中の段には、
寂しそうに薄型のテレビだけがポツンと乗っている
他の段には、何も物がない
何を置こうかな?と、
考えるだけで楽しくなって来る
「エアコンもベッドも有るんですね!
カーテンもブラウンで
落ち着きます」
茶色は特に好きな色ではないけど、
床のフローリングの色もカーテンもそうで、
その色は部屋の中で見るととても癒される