LOVEPAIN
「布団は、これ」
黒いパイプベッドの脇に、
ビニールの袋に入った真新しい布団のセットが、
ドンと置いて有る
そこには、先程と同じホームセンターの名前の入った
テープが貼ってある
その横のビニール袋の中には、
新品の布団カバーセット迄も用意されている
「本当にありがとうございます!!
篤さんにもお礼言わないと」
先程、事務所で成瀬と篤がこそこそと話していたのは、
私に携帯電話とこの部屋を用意する為だったのだろう
そう思っていると、
玄関の方からガチャッと音がして、
篤が部屋に入って来た
「篤さん、ありがとうござい…」