LOVEPAIN

「てめぇ!お前の荷物なのに、

なんで俺が全部持たなきゃあいけねぇんだぁ!!」


私の言葉を遮るようにそう言った篤は、

一人で持てるはずがないような沢山の荷物を、

一人で持っている


部屋の真ん中で、
その荷物をドカッと全部下ろした




「こいつの腕とかに、
袋とかで圧迫された内出血の跡とか残ったらよくない。

だから、それは許してやれ」


成瀬がそう宥めると、

篤は口を閉ざすが
納得行かないように私を見ていた




「――ごめんなさい」



「あっ、携帯貸せ」


そう言って、私の手からピンクの携帯電話を奪った成瀬は、

自分のスマートフォンを取り出し、
何かをしている



一体、何をしているのだろうか?




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