LOVEPAIN

「成瀬さん、何も履いてないじゃないですか?」



「だって、一足しかないから仕方ないだろ」



「なら、成瀬さんがこれ履いて下さいよ」



「いや。もういい。
今さら履いたって一緒だし。

ぐたぐた言ってないで、さっさと来いよ」


その声が少し、
そんな私に苛立っているみたいで、

私はその言葉に甘え、
そのクロックスに足を入れる



それは成瀬の足のサイズだからか
私には少し大きいが、

だけどこの場ではそれ程不備はない




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