LOVEPAIN

「成瀬さん誕生日だったのに、

仕事だったり、
私なんかと過ごしてていいんですか?

彼女とか居ないんですか?」



なんで、今迄それを訊かなかったのだろうか?



成瀬には彼女が居ないものだと思って接していたが、

よくよく考えれば
居ない訳がない




「居たら、今、お前とは一緒に居ないだろ」


こちらを振り向きそう告げる成瀬の目に、

吸い込まれそうになる



本当に、この人と居ると、
ドキドキさせられてばっかり




「で、でも、こんなに成瀬さん素敵なのに…。

この世の女性なら、
殆どの人が成瀬さんと付き合いたいって思いますよ。

居ないなんて、信じられない」


そう言って、自分の好意をさりげなく伝える


さりげなくないかもしれないが





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