LOVEPAIN
「高校入って、
なんか荒れてたから、
一番初めに告白して来た同じクラスの女と付き合ったんだ。
まぁ、いいか、って。
で、そいつと付き合った目的なんかセックスしかないから、
ま、ヤッたんだ」
ヤッたんだ
「でも、全く好きじゃない女だと、
後から凄い罪悪感で自分自身が辛くなって、
俺から別れを切り出した。
じゃあ、翌日には、
クラス中にそいつが俺にヤリ捨てされたって言って回ってて、
今迄仲良く喋ってた奴も、
俺の事軽蔑するだのなんだの言って離れて行って。
自業自得なんだけど、
なんか恋愛とか人間関係とか嫌になった」
「なんか、壮絶ですね……。
確かに、ヤリ捨てした成瀬さんに責任が有りますが」
「で、高三の時、
一個下の同じ高校の後輩の子に、告白されたんだ。
一目見た瞬間から、
すっごいタイプだったから、
その子が入学してきて校内で見掛ける度に、
いいなぁ、って思ってた。
だから、告白された時、二つ返事でオッケーして」
「あっ、良かったです。
さっきから、悲惨な話ばかり続いてたので」