LOVEPAIN
「そんな風に俺に思われてるって、気持ち悪いか?」
その言葉に顔を上げるが、
言葉が出ない
やっとの思いで、
首を横に振る
「でも、この先この仕事をしていたら、
俺だけじゃなく不特定多数の男が、
お前を頭の中でいやらしく犯す。
お前にAV女優としての自覚が出たら、
誰かが自分に欲情するその数の多さが、
自分のステータスみたいなもので、
快感に変わるんだろうけど」
そっと成瀬の方を見ると彼はもう私から視線を外していて、
また空を見ている
空は暗く青白くて、
小さな星がちらほらとしか見えないけど、
その一つ一つがとても綺麗