LOVEPAIN


「――こうやってると俺がドキドキしてるの、
バレんじゃんか。

俺、あんまり慣れてないんだよ……」


そう恥ずかしそうに、笑う



成瀬だって、昔は彼女が居たからそれなりに経験が有るのだろうけど、

平然とこんな事が出来てしまう程、
彼はセックスに慣れていないのだろうか




「――広子」


そう呼ばれ、
初めてに近いくらいに、
成瀬にちゃんと名前を呼んで貰えたと思った



そんな少しした事で、
彼の特別になったような気がしてしまう






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