LOVEPAIN
「お前、俺にがっかりしてないか?」
「だから、そう言う事ばっかり言わないで下さいよ」
「いや、違うくて。
別に、俺が早かったとかそんな話とは違う。
それに、早かったのは一回目だけで……。
だから、そうじゃなくて!」
成瀬はそう言うと、
片手で自分の頭をかきむしっていた
「だから、昨日散々車の中とかで、
AV女優には手を出さないとか、
俺かっこつけて言ってて。
なのに、大した断りもなくお前とこうなって……。
俺、自分で自分にがっかりしてる……」
「――後悔してますか?」
夕べの成瀬は酔っていたけど、
今は冷静で……
なんで私とこうなったのだろうかと、
朝、起きてからずっと考えていたのかもしれない