LOVEPAIN

「後悔はしてないが。

もし、100回夕べに戻ってやり直せても、
それでも、100回ともお前とヤッてる。

ただ、俺って口だけで、思ってる程カッコイイ男じゃないなぁってさ」


成瀬は私から腕を引き抜き、
勢いよく体を起こした




視界に入る成瀬の背中が綺麗で、
この人って、本当に完璧だな、と思ってしまった




「成瀬さんはカッコイイですよ」


その言葉に反応して、
成瀬はこちらを振り返り、

微笑んでくれた




成瀬は本当にカッコイイとは思う



夕べ、成瀬に抱かれてより一層成瀬を好きになったけど……



ただ、抱かれる前より、
成瀬を素敵だとは思わなくなってしまった



近くなり過ぎて、

あまり成瀬に価値を感じなくなったのかもしれない



手を伸ばせば、
簡単に届いてしまった





< 425 / 478 >

この作品をシェア

pagetop