LOVEPAIN


「成瀬さんは、
けっこう自分勝手ですよね?」


嘲笑うように、笑みが零れた




「――そうだな」


そう言って、そのまま車を発進させる




私は、悔しいような気持ちを感じながら、

そのピンクの薬を、飲んだ



成瀬を好きだけど、
同時に嫌いだと思う気持ちも持ってしまう



だけど、結局は好きだから嫌いなんだと思うと、

さらに成瀬に溺れて行くようで、

辛く苦しい……





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