LOVEPAIN





「痛いですっ」



先程迄は極楽だったのに、
今は軽く地獄を味わっていた



あの後、顔や体のケアを終え、
私は違うベッドへと移された



そこには、見た事もないような機械が有り、

その機械から出ている線の先に付いた、
赤い光の出る四角いヘッドを、

透明のジェルを塗った私の体中に当てて行く



簡単に説明を受けたけど、
これは永久脱毛をするものらしく、

その赤い光が黒い色で有る体毛に反応して燃えるらしい



激痛、って訳でもないけど、
輪ゴムを弾かれたような痛さが皮膚に広がる




「口回りと頬と、脇と、足と腕と、
成瀬様からお聞きしております」


そのお姉さんは、ニコリと笑うが、
私は痛くて笑えない



今は、口回りと頬と脇を終えたばかりで、
この痛みはまだ続く……


それに、完全に永久脱毛が出来る迄、
定期的に後何回か通わないといけないらしい




最悪……






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