LOVEPAIN
◇
「痛いですっ」
先程迄は極楽だったのに、
今は軽く地獄を味わっていた
あの後、顔や体のケアを終え、
私は違うベッドへと移された
そこには、見た事もないような機械が有り、
その機械から出ている線の先に付いた、
赤い光の出る四角いヘッドを、
透明のジェルを塗った私の体中に当てて行く
簡単に説明を受けたけど、
これは永久脱毛をするものらしく、
その赤い光が黒い色で有る体毛に反応して燃えるらしい
激痛、って訳でもないけど、
輪ゴムを弾かれたような痛さが皮膚に広がる
「口回りと頬と、脇と、足と腕と、
成瀬様からお聞きしております」
そのお姉さんは、ニコリと笑うが、
私は痛くて笑えない
今は、口回りと頬と脇を終えたばかりで、
この痛みはまだ続く……
それに、完全に永久脱毛が出来る迄、
定期的に後何回か通わないといけないらしい
最悪……