LOVEPAIN


「あの、私の家に勝手に入ったんですよね?」



「ああ。
不法侵入?になんのか?」



「別にそれはいいのですが、
これらの物は私の部屋……。
殆ど、机の引き出しとかに入れていたのですが、

余計なものとか見てないですよね?」



「ああ。
見てない、見てない。


それにしても、
お前の付き合ってた男、けっこうカッコいいじゃん」



「見てるじゃないですか!」


大きな声を出したからか、
静かな店内に響いてしまう



私は恥ずかしくなり、
顔が紅くなってしまう




「仲良さそうに写ってる写真が、机の中に大事そうに有って。

お前があの写真見ながら毎夜にやにやとしているのが、
想像付いてしまって」


成瀬は椅子に深く座り、
私をからかうような口調で話す



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