LOVEPAIN

「別に、にやにやなんてしてません!

机の引き出しに入れたまま、
私も忘れてましたもん」



本当は、成瀬の言うように毎夜……


いや、夜だけではなく、

暇さえ有れば涼太とのそのツーショット写真を眺めていた


涼太と付き合い始めたばかりの頃、

同じクラスの写真が趣味の男の子が撮って、

私にくれたもの




それにしても、
こんな状況になっても、

私に嫌な思いばかりさせる涼太に腹が立つ



別にもう恨んでなかったけど、
もしこの先街中でバッタリと涼太に会う事が有れば、

文句の一つくらい言ってやろう




「本当かなぁ~」


その言い方が凄く鼻に付いて、
成瀬に対しても腹が立ってくる





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