LOVEPAIN
◇
その会議室で、
成瀬と私に向かい合うように、
長いテーブルを挟んで
滝沢さんとコウジロウさんがパイプ椅子に座る
失礼します、と、
私も成瀬も遅れて、
パイプ椅子に腰を下ろした
「――えっと、名前はさっき聞いたけど、
鈴木広子ちゃんね。
なに?これは芸名?」
コウジロウさんは
成瀬が渡した私の宣材資料の紙に目を通すと、
その紙から私に視線を向けた
「いえ。本名です」
「単体で本名で活動する子、
初めて見た。
それにしても、
AV女優っぽくない名前…」
「でも、逆に新鮮ではないですか?」
「まぁ、そうだなぁ」
私の名前に対して、
首を捻っていたコウジロウさんに、
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