LOVEPAIN

モッズコートを脱いで置いていた、横に有るパイプ椅子の上に、

脱いだ物を一つずつ重ねて行く



白いニットのチュニックに、

チェックのパンツ、レースの付いたインナー



そして、ブラジャーを外して乗せた




「パンティーはいいから



コウジロウさんにそう言われ、

パンツに掛けていた手を、パッと離した





コウジロウさんは、
事務所での成瀬の時みたいに、

私の体を物のように見る


ただ、成瀬みたいに私の体に触れる事は無かった




「胸の形綺麗だね?

大きくなくて、
俺のイメージに合うねぇ」



私の胸は一般的にお世辞も込みだけど、

大きいと言って貰えるくらいは有る



だけど、AV女優にしては、
小さい方なのかもしれない




「ビーチクの色も薄くて綺麗だね?」



「えっ?

あ、ありがとうございます……」


そんな事を誉められたのが初めてで、

どう答えていいのか分からない


無難にお礼を言ったけど、
これってセクハラなんじゃあ?




「でも、少し赤く腫れてるね。

最近、悪い男に強く吸われ過ぎたんじゃない?」


そう言われて成瀬を見るが、
成瀬は私と目が合うと、
サッと目を逸らした



最近、涼太ともしたけど、
その犯人は確実に成瀬





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