LOVEPAIN
「親父とヤんのは嫌だけど、
やっぱお金いるし。
最近、広子見ててますます思うんだよね。
お金無いのってあり得ないでしょ?」
「ああ。確かにね。
あの子遊びに来る時、
いつもだっさい白のワンピース着てるよね?
だから、コンパも誘えないよね!
あんな冴えないのと友達だなんて、
あり得ないって思われるし」
満里奈のその言葉に、
時が止まったような感覚を感じる
体の体温が、
サッと下がり始めてしまう
怒りを感じられていたのならば、
まだマシだったのかもしれない
今感じているのは恐怖
人に嫌われている
恐怖――……