LOVEPAIN

「――広子、あのさぁ」


そう言って、
取り繕うように話し掛けて来たのは満里奈




「満里奈、もういいじゃん!

私、満里奈が広子と仲良かったから広子とも一緒に居たけど、
本当は満里奈とだけ仲良くしたいんだよね。

別に広子が悪い訳じゃないけど、
合わないんだよね」



以前ならば、
美鈴のこうやってハッキリと物が言える部分を好ましく思っていたけど、

今はそうは思えない



自分のエゴで
他人を深く傷付けて、

なんて酷い人なのだと
責めたくなってしまう




それなのに――……




「私が悪いんだよ。
私は二人みたいじゃないから……。

私が二人と一緒に居るのはおかしいよね……。
ごめん…」


私の口から出たのは、
そんな言葉



こんな時さえも何も言い返せず、

相手に嫌われないようにしてしまう



私は自分に自信がないから、

気弱でいつも不安で――…






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