LOVEPAIN

「――ごめん」


この場に居るのが耐えきれなくて、

そう言うと同時に
二人から逃げるように
走り出していた



その瞬間、
溢れ出すように目から涙が流れる


声も押さえきれず、
口から漏れてしまう




二人から
早く離れたかった



早く離れて、
泣いてる姿を二人に見せたくないのは、

私の少しの意地



きっと、
この泣いて惨めな姿を
二人にまた笑われるのが、

怖かったのだと思う



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