LOVEPAIN

私は涼太とその女の子に、
ゆっくりと近付いて行く



先ほどの満里奈と美鈴の事が有ったからか、

涼太も……



涼太が浮気でもしているのだと、
すぐに考えてしまう



その女の子はただの友達だとか、
親戚の子だとか、
何か理由が有っての事だとか、

自分の都合のいいようには微塵も思えない




その涼太の横で
笑っている女の子は、

髪の毛を明るい茶色に染めている


その髪もふんわりと巻いていて、

それが、幼い少女のようなその子にはとても似合っている



着ている服だって、

私のダサイワンピースや、
寒さをしのぐ為だけに羽織っている安いボレロとは違う



淡いピンクのチュニックに薄手のカーディガンを羽織っていて、

そのどちらも見るからに高そう



涼太は本当は、
こんな感じの女の子が好きなんだ


私みたいなダサイ女の子よりも





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