LOVEPAIN


最後まで、涼太は最悪だった


私に対して謝りたくて彼は私を追い掛けて来たのではなく、

それは
本命の彼女の為に



彼女を失いたくがない為に必死に




あの後、私は涼太に彼の家の前まで連れられ、

舞花と言うその女と
再び対面した



彼女は私と目が合うと、
今までの愛くるしい瞳を鋭く細めた


彼女にとって
私は悪で敵みたいだ




「こいつ広子って言うんだけどクラスメイトで。

なんか友達と喧嘩して泣いてたみたいで…。

んで、たまたま俺ん家近く通って…、で…その。

あっ、俺とこいつちょっと仲良くて、

だから俺ん家に
来たのかな?って」


涼太は私と舞花の顔を交互に見ながら、

言い訳を始める


その声は上擦っていて、
これ以上話さない方がいいんじゃないの?

と、言いたくなる





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