溶けないアイス

わぁ。



ここほんとに日本？！


洋風でフランスとかイタリアとかそっちの方にありそうな大きな建物。


圭吾の家ってこんなに大きかったんだ！


わぁきゃ叫ぶ女子の声。


そりゃそうだ。


早速ぞろぞろみんなで入って行くと、
玄関にはシャンデリア。


そしてよくなんとか姫とかのお話に出て
くるぐるぐる階段。


わぁお。


さすが、外観に劣らず中もゴージャス。


2階に上がりリビングに入った。


すると、黒いスーツをびしっと着こなした
20代半ばくらいの男性が紅茶とケーキを持ってきてくれた。


どうやら、執事らしい。


さすが圭吾の執事、いけめん。


女子も早速騒いでいる。


おいおい、圭吾ファンじゃないのかい？


全くよくわからないよ、女子って。


私も女子なんだけどね。


紅茶を飲みながらわいわいお話タイム。


ケーキが食べ終わるとなぜかババ抜きが
はじまった。


しかも罰ゲームあり…。

最初にあがった人が、最下位に
命令していいよってやつ。


なんとしてもびりだけは避けたい、


けど弱いんだった。


こういうトランプとか好きなんだけどな。


一番初めに圭吾、琉夏…と
どんどん上がっていく。


最後取り残された、英一と…私。


私あと1枚、英一あと2枚。


どっちだろう、

あたりを引けば私の勝ち。


うーん、右？左？やっぱり右かな？

シュッ。


チーン。


ジョーカーでした。


英一はすんなりあたりを引いてしまった。


あぁ私は、最下位に…。


なんてこった。