溶けないアイス

一番最初に上がったのは圭吾だから

圭吾の言うこと聞かないと
いけないのか。


でも、圭吾の願いなら聞いちゃっても
いいかも。

何にするんだろう。

「じゃあ、えみの明日ちょうだい!」

女子は皆目をハートにしてわぁいいなと。

え… 

まって

嬉しい、罰じゃなくてご褒美なんじゃ、、、





しばらく私は意識が飛んでいたのか

気づくと違う部屋に来ていて

部屋には二人だけ。

圭吾と私

何回見ても二人しかいない。

「あれ?みんなは?」

なにがおこったんだ?!

「さっき帰っていったよ、
 カラオケ行くんだって
 あとは二人で楽しんでだってさ」

ええ

「た、楽しむ?、」

圭吾と二人で?

なに青春あるあるのおいかけっことか
しちゃう?笑

なんだろう
えーむふふ。

私の妄想が勝手に膨らんでいると圭吾が
不意にこういった。

「俺さ、お前みたいな奴初めてでさ
 なーんかなんにも考えてなさそうって
 いうか、」

「えー、なにそれ!
 なんか私がアホみたいじゃん」

「あはは、
 そういう意味じゃないよ、
 なんかお前見てると色々考えてる俺が
 馬鹿みたいに思えてくるんだよね笑」

その悲しげな瞳で何を抱えてたの?


 


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